ラベンダー精油とセージ精油に抗ウィルス作用の可能性

新型コロナウィルスのようなウィルス感染症は、世界中の主要な死亡原因の一つと考えられているものの、副作用のない有効な抗ウィルス剤がないのが現状です。

そこで研究者たちが大きな関心を寄せているのが、天然由来の新たな抗ウィルス剤を見つけること。

中でも精油は、心血管障害、がん、糖尿病、神経疾患、免疫低下などのさまざまな病気につながる活性酸素を消去する働きが期待されていることから、注目を集めています。

そこで、エジプトの国立研究センターの研究グループは、世界中で栽培され、さまざまな疾病の治療に応用されたり、化粧品などに幅広く利用されているラベンダー精油とセージ精油に着目し、抗酸化、抗炎症作用と、鳥インフルエンザ(H5N1)ウィルスに対する抗ウィルス性を評価する試験を実施。

いずれの精油も高い抗酸化・抗炎症作用と鳥インフルエンザAウィルスに対する抑制効果を示しました。
新たな抗ウィルス剤開発の候補として期待されます。

出典:D.H.Abou Baker,et al(2021)

日本アロマ協会AEAJ No.101より引用

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